「実務者研修まで取ったから、介護福祉士まではいいかな」——現場で働く方から、時々こんな言葉を聞きます。受験には実務経験3年が必要で、勉強時間も確保しないといけないため、迷う気持ちはよくわかります。ただ、数字を見る限り、答えははっきりしています。厚生労働省の最新調査で、介護福祉士とそれ以外の給与差は月にしておよそ2万〜6万円。この記事では、弊校が受講生の皆さんにお伝えしている「介護福祉士を取るメリット」を、データと現場の実感の両方からお伝えします。◆メリット① 給与がはっきり上がる厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」によると、処遇改善加算を取得している事業所の介護職員(月給・常勤)の平均給与額は、保有資格別に次のとおりです(出典: https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/24/dl/r06kekka.pdf 第89表)。| 保有資格 | 平均給与(月額) || 保有資格なし | 290,620円 || 介護職員初任者研修 | 324,830円 || 実務者研修 | 327,260円 || 介護福祉士 | 350,050円 |無資格の方との差は月59,430円、年間で70万円を超えます。すでに実務者研修を修了している方でも、介護福祉士になると平均で月22,790円、年間27万円ほどの差。資格は一度取れば失効しないので、この差は働き続ける限り積み上がっていきます。◆メリット② 介護職で唯一の国家資格という強さ介護福祉士は、介護系の資格の中で唯一の国家資格です。全国どこでも通用し、更新の必要もありません。転職のとき、履歴書の資格欄に「介護福祉士」とあるかどうかで、施設側の見る目が変わるのが実情です。これは施設側の事情も関係しています。介護福祉士の配置割合が高い事業所は加算(サービス提供体制強化加算など)を取得できるため、有資格者は現場で純粋に「ありがたい存在」なのです。給与のベースが上がりやすいのも、こうした構造が背景にあります。◆メリット③ その先のキャリアが開ける介護福祉士を取ると、現場のリーダーや訪問介護のサービス提供責任者といった役割を任されやすくなります。実務経験を重ねれば介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格にもつながります。弊校でいえば、[喀痰吸引等研修](https://your-hearts.com/course/kakutan-kyuin-grade1)を組み合わせて医療的ケアに対応できる人材を目指す方もいます。介護福祉士は、そうした選択肢の入口になる資格です。◆介護福祉士への道のり実務経験ルートの場合、必要なのは実務経験3年以上と実務者研修の修了です。介護のお仕事が未経験の方は、まず通学8日間の[介護職員初任者研修](https://your-hearts.com/course/kaigo-shonin-sha)から。現場で働いている方は、eラーニングと通学を組み合わせた[実務者研修](https://your-hearts.com/course/jitsumusya)を、お持ちの資格に応じて1〜6ヶ月で修了できます。日中働いている方向けの夜間コースもあります。ちょうど今、第39回介護福祉士国家試験(2027年1月31日実施)の受験申込が7月22日から始まる予定です。申込方法や日程の詳細は[こちらの解説記事](https://your-hearts.com/blog/YbADabci)を、実務者研修をいつまでに終えるべきかは[期限の逆算記事](https://your-hearts.com/blog/MJG6HW0d)をご覧ください。